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takayanの「オタク」部分に関する記事を掲載します。過去にアキバ系SNS「Filn」に掲載した「オタク系」記事の一部も転載しています。

兄メカ「乙ボク」感想――#6「夏の日の狂想曲(カプリッツィオ)」

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兄メカ「乙ボク」感想――#6「夏の日の狂想曲(カプリッツィオ)」

 プールの縁から足を滑らせて水の中に落ちてしまったような気がします……コホン。全国一千二百万(?)の「おとボク」&萌えアニメファンの方、ごきげんよう、お待たせいたしました。兄メカ「乙ボク」感想第六弾です。


【話の内容】

今回は瑞穂が水泳の授業を「あの理由」で見学することと、瑞穂が貴子を昼食に誘って……の場面以外はすべてオリジナル展開。なので、いっぺん頭の中を空っぽにして、原作未プレイ者になりきって評価してみたいと思います、ハイ。
 まあ、次の話から原作準拠に戻ると思いますが、それとともに話の流れが大きく変化します(たぶん)ので、その前に一回「サービス回」を入れたかった、ということで理解すれば、まあそれなりのものではあったと思うのですが。ただ、第五話のあの雰囲気にいったん慣れた視聴者が、この第六話との「落差」をどう受け止めるか、かなり意見が分かれそうなところではあります。

【全体から感じる雰囲気は?】

まりやさん、貴子様、二人してテンション高過ぎです。もう完全にお嬢さま学校じゃなくなっちゃってる。まあまりやも体育会系だし、貴子もひょっとしたらそうなっていた、という設定(これは原作の設定ではなく、ゲーム側のドラマCDの設定だったような……)をうまく(?)使って、ふたりの対決に持ち込んだわけですが、そのままシリアス展開に持ち込むのではなく、圭さんの差し金で「宿命の対決! 貴子VSまりやの大水上運動会」という“バラエティー番組”になっているあたりが、まあここまでの兄メカ「乙ボク」らしい、といえばらしいですね(苦笑)。

【原作にない設定に無理が……】

瑞穂が「水にはいるのが怖い」という“設定 by まりや”はちょっとばかりかかなり無理があったような。先生に申告した見学理由は「あの理由」なので、まりやの話の内容とまったく異なっていますし、はじめからその理由だとすると、貴子さんの理由付けの方が間違いなく理にかなっていますからね。体育の先生も、はじめからその理由なら別メニューででも水着を着てプールに来い、ということになっていたのではないでしょうか? まあ、それより、瑞穂に関する問題だったはずが、すっかりすり替わっている件について、ツッコミ多数かと思われますが。

【その他の特記事項】

水着姿や着替えの場面は実況スレが盛り上がっていましたねえ(苦笑)。まあ、今回はそれのための回でもあるので、頭を空っぽにして……というのはそういうことでもあります。しかし、原作の豊富なエピソードをあれもこれも削って、このあとに響かないか、ちょっと心配になります。
 あと、忘れてはいけないこととして、先日“ルート予想”の項に書いた「もう一つの重要伏線」が、主人公側だけにわかるかたちで今回登場しました(すでにピンと来た方もいらっしゃると思いますが、そうでない方ももう一度ご覧になれば、それが何かはおわかりいただけるものと思います)。昼食に誘って……の場面(これは出すと思っていましたし、「瑞穂が倒れた貴子を膝枕、それを見て君枝動揺」の部分は今回の数少ない“原作通り”)と合わせて判断すると、貴子ルートへの可能性がかなり高まったような気がします。これで貴子ルートじゃなかったら、貴子萌え層の総反発必至のような気が。あっ、瑞穂から貴子へのアプローチにおいては、この「もう一つの重要伏線」は“ある事件”まではいっさい表には出ませんので、念のため。

【今後への展望】

第七話は、タイトルからおわかりの通り、本来なら奏ちゃんが主役の回なのですが、第六話に引き続いてまりや×貴子の争い第二ラウンド、という引っ張り方なので、このお話の本来の盛り上がりがきちんと表現されるのか、あるいは“戦い”が前面に出るのか、によってかなり印象が違ってきてしまいそうです。紫苑さまの扱いにも注目。そして何より、いままで省略に省略を重ねてきた奏ちゃん関連のイベント、これがどう影響するのか、あるいはそのあたりをまとめてうまく話の中に埋め込んでくるのか、「再構成」の腕の見せ所になるものと思われます。
 さらにもう一つ、第七話から第九話にかけて、最終場面の瑞穂から貴子さんへの手紙に、その方向性がほんのちょっぴり触れられていました(“設定 by まりや”からすると、ですが)。それをいったいどのように見せてくれるのでしょうか。

【ひとことつけたし】

アイキャッチ、今回はあまりに予想通りで笑えませんでした。……というか、ヨダ絵は「動作」をデフォルメするのであって、「感情」をデフォルメするのではない、という大原則をお忘れか? あと、「通常通り」というセリフが気になりました。……もうこれって普通の表現なのですか?

※追記※ 原作を愛する人間として、どうしてもひとこと。orzシーン、あれじゃダメです。やっぱり第四回で原作通り「母性本能」をやるべきでしたね。次のチャンスは(たぶん)第九話か……orz

なぜorzシーンにダメ出ししたのか――兄メカ「乙ボク」第六話感想・補足

 あらためて「『おとボク』の萌え構造」から、「orz」シーンに関する部分を拾い出してみましょうか。

「『おとボク』の萌え構造」第一章・第三節より

特に「orz」絵は、セリフの強烈な部分を抜き出して表示してみたり、横からヒロインたちが出てきてダメを押したり、といった補強を地道にかつ確実に施したことで、大変強いインパクトをもって主人公を弄り倒し、その結果プレイヤーの「主人公萌え」を最大限に引き出すこととなりました。

 ……で、第六話のorzシーンをもう一度見てみましょう。「(直前の)セリフの強烈な部分を抜き出して表示」も、「横からヒロインたちが出てきてダメ押し」もありませんでしたよね。さらに悪いことに、このシーンに制作側は「もう瑞穂の“男の子”な部分は出なくなりますよ」という意味づけまで付加してしまいました。これでは、見る側が瑞穂のorz姿に100%意識を集中することができません。その結果、肝心の「瑞穂萌え」効果が大幅に減少し、もはやorzシーンを出す意味がなくなってしまったのです。
 逆に、第四話で「母性本能」を出すべきだった、と述べているのは、あの場所なら絶対にそれらがともに存在する「原作通りの効果」を入れるしかない、と確信できているからです。

 私は、そのようなところにもこだわって、兄メカ「乙ボク」の分析を進めています。
 特に第六話は、原作ファンに大きな“衝撃”を与える「問題回」となりました。それはいったいどういう問題なのか、同じ「『おとボク』の萌え構造」の中(補遺・その2)にまとめてありますので、気になる方は是非ご覧ください。

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