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兄メカ「乙ボク」感想――#8「縮まらない記録(タイム)」

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兄メカ「乙ボク」感想――#8「縮まらない記録(タイム)」

 全国一千二百万(?)の「おとボク」&萌えアニメファンの方、ごきげんよう、お待たせいたしました。兄メカ「乙ボク」感想第八弾です。今回も、どうせアニメには出てこない部分のネタバレを混ぜつつ進行します。


【話の内容は?】

もともとは原作夏休み(由佳里と瑞穂が瑞穂の部屋で語り合う部分)および第六話(12月のお話:競技会を控えて由佳里に精彩がなく……)にあった由佳里ちゃんエピソードと、原作由佳里ちゃん個別ルートで際立っている一子ちゃんとの絡み、という要素を持ってきて、ついでに奏ちゃんが学院祭の演劇の主人公に選ばれて頑張る話も加えて、よく混ぜて再構成したつもりが、うまく混ざっていなくて……という感じのお話。半分以上オリジナル展開です。

【全体から感じる雰囲気と問題点は?】

はっきり言って脚本が下手。とにかく与えられた話の内容を話の中に組み込むことに精一杯で、このお話のメインテーマが何なのか、どんなメッセージを伝えたいのかが、まったくと言っていいほど伝わってきませんでした。ダメ出しした第七話でも、それらは明確に伝わってきていたことを考えると、やはり「由佳里ちゃんを温かく見守る瑞穂お姉さま」「由佳里ちゃんへの愛情ゆえに厳しく相対するまりやお姉さま」「由佳里ちゃんをなんとか立ち直らせたいと“必死”になる一子ちゃん」「頑張れない由佳里ちゃんと頑張る奏ちゃん」のどれをメインにするのかをきちんと決めて、それ以外は「由佳里ちゃんと寮生たちとの心の触れ合い」の最低限の全体像を見せる部分のみに絞った方がよかったのでは、という気がします。
 事実、話の終盤はやや「一子」メインっぽい感じでしたが、それまでの由佳里ちゃんと一子ちゃんの絆の深まりが表現されていないので、どうしてああまでして一子ちゃんが……ということになってしまう。そしてラストシーン、ほんとうに陸上を真剣に続けていくのなら、奏ちゃんも含めて寮生全員で一緒に走る、という展開はあり得ないと思います。さらにそのうえ貴子さんまで登場とは、いったい……正直お休みでよかったのですが。
 少なくとも、由佳里ちゃんがどのような心の動きをたどって立ち直ったのか、ということがわからない“ごった煮”構成では由佳里ちゃんエピソードを取り上げる意味がない。むしろ、ここまでオリジナルの展開にするなら、走ることにこだわる必要など全然なかったではないか、という気さえします。それこそ好きな料理づくりで立ち直る、という展開でもよかったわけで。
 あともうひとつ、第九話につながっていく内容が、奏ちゃん以外、特に“(裏の)メイン”になるはずのまりやについてなかったように見受けられたことが非常に気がかりです。まあ、強いて言えば「食券一列全部買っちゃって……」スパゲッティが山盛りどころではなくなっている部分(一応原作通り)がそうといえばそうなのか? わかりにくいよ、それ。

【その他の特記事項】

今回は「なし」。

【今後の展開は?】

予告からすると、どうやら第九話にまりやの葛藤および学院祭の準備から本番まですべて組み込んでくるようですね。それではもう詰め込みすぎなのが明らかすぎてどこまでも心配になってしまいます。第八話と同じ轍を踏まないように心からお願いしたい。そうすると第十話以降がどんな内容になるのか、再度見えなくなってきました。原作第六話以降は、「まりや・由佳里ルート」「奏・貴子ルート」「紫苑ルート」「一子ルート(救済:各ルートの「面白いとこどり」)」と一部コンビを組み替えたストーリー展開ののち、個別のお話にはいっていくのですが、第十話のタイトル「二人のジュリエット」は、「奏・貴子ルート」の原作第七話のタイトルと同じ。ここで第七話の奏、第八話の由佳里、第九話のまりやに続いて貴子が“脱落”してしまう可能性が再度浮かび上がってきました。ただ、今回もお休みだったように、貴子様へのそれに比べて、紫苑さまに対して瑞穂がどのような感情の変化を見せているのか、ということに関する描写が不足しすぎていることと、いままでの作品内容から見て、このスタッフでは「普通にエロゲ」している貴子ルートなら許せるとしても、そうなっているわけではない紫苑ルートをきちんと描ききる能力はない、と踏んでいるだけに、このあたりも大変気になりますね。

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