takayanの「オタク」部分に関する記事を掲載します。過去にアキバ系SNS「Filn」に掲載した「オタク系」記事の一部も転載しています。
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
2012年7月15日に行なわれた《OVA「乙女はお姉さまに恋してる~2人のエルダー~」第1話先行上映会》に (一般当選者として) 潜り込むことができましたので、第一話の感想を認めておきます。公開をこの日時(2012年7月30日のAM1:30)にしたのは、AT-Xさんでご覧になる方の印象を邪魔しないためです。でも、ぱっと見の印象についてはうまく文章にまとめられず、箇条書き風になってしまっております。ごめんなさい。
以下、「続きを読む」にて。
Episode. I のタイトルは「乙女としての日々と危機」。GA文庫版第一巻の第一章・第二章をベースにしていることがわかります。これだけでもかなり駆け足。以下時系列に。(登場キャラクターについては敬称略)
[×アバンからOP]まず教室? 学院長室? から出て校舎の窓の外を眺めつつ物思いにふける千早を描き、いきなりOPへ。 ややアップテンポで明るい感じの曲。歌唱は麻生夏子さん。OPの画像は特に印象に残っていません。
[××キャラクター壊し/1]アバン、ならびにOP後の場面で、まず目についたのは、活発な娘として描かれている薫子に対して、千早が幾分頼りない印象を受けたこと。千早の「影」の部分をどう描くか、に苦労されたのでしょうが、《表面的なものと影の部分とははっきり分けて描くべき》であって、ここにまず大きな違和感が。
[△設定変え/1]梶浦緋紗子が英語の先生になっていて「コテン」(原作比)。
[×雰囲気軽視]いくら小糠雨だからと言って、千早・薫子・香織理を校舎から寮まで走らせる、のは聖應女学院的には「なし」ですよ?
[△あっさりしすぎ&設定説明不足]優雨のあのシーン、お姫様抱っこはしっかり描かれていましたが、いきなり寮に戻って初音からお小言、だと設定の説明が大いに不足。
[?設定替え/2]陽向は少なくとも「あの」夕食の場面にはいなかったはずですが……(GA文庫版比、原作では未登場)。
[△あのグラタンはどこに?]いちごを使ったデザートに化けていて、見た目は華やかだけれど、千早ではなく見ている方が「orz」。
[○千早萌えは一応押さえています]「薫子さんみたいな人に~とても嬉しいことですね」この科白での表情がとてもいいです。OVAとはいえアニメ化されたことでの大きなメリット。
[?!設定替え?/3]入浴シーン、千早は髪をネットでまとめているため、声が聞こえるまで千早だとわからない(苦笑)。そして、史の「あててんのよ」シーン、《ちゃんと触覚に訴えてましたね(史のCV:原紗友里さんの発言より)》
ここでようやく Episodeタイトル画面。すでに2/3近くが過ぎてます。
[?設定替え/4]香織理(と水沢玲香と)の百合百合シーン、場所が図書室内に変わっています。かなり描きこんでいるので使いたかったのでしょうが。
[○?やや改編の男バレシーン]香織理、後ろから入浴後の千早に迫り、いきなり両胸を手首から先をクロスさせて掴み……(トークショーでこのワザを竹達彩奈さんが「パイスラッシュ」と命名!)とても大胆に。
[××設定替え/5]香織理さんへの男バレシーンを薫子さんが聴いている。ダブル男バレに(龍造寺順一は出さないつもりだな?)。
[○フェンシング三本→一本勝負] 薫子の「かっこよさ」の見せ場です。GA文庫版で追加されたシーン、第一巻第三章からこちらへ。
[××キャラクター壊し/2]フェンシング勝負のあと、薫子が千早の件であっさり納得してしまっているように見えたのはとても残念。
[○○+×薫子萌えキター!]ただ、演出の狙いはそのあとの場面にあったようで……ここは大変おいしゅうございました。(ただし、科白で触れられている着替えの場面はどこへ?)
[×?Episode II の予告] 君原春美(CV:永田依子さん)のエピソードがメインになるようで……じっくりと「関係性」を描いてくれればいいのですが。ぶっちゃけ、喜多村さんと永田さん、責任重大です!
[×ED]本当に普通のEDでございまして、まったく印象に残らないなあ、という印象が残ってしまって最悪。落ち着いた感じの曲、歌唱はCooRieさん。(OP/EDはランティスさんが押さえています)
……とりあえずこんな印象でした。
で、何か重要な話が抜けているだろう、って? 抜かさざるを得なかったのですよ~。
[○作画]UDXシアターの大画面で見ていても、特に問題点は感じられませんでした。
[○声優]原作での声優さんたちのはまりっぷりと比較「せずに」純粋に見ていた感じでは、特に問題点は感じられませんでした。
よって、問題点はこちらが想定していたのと別の部分にあるのであって、
[××脚本]イベントを詰め込むのに精一杯で、肝心のキャラクターの奥深いところを描けていないばかりか、第一話から「キャラクター壊し」続出でガッカリ。
[×××関係性の描き込み]イベント内で「1よりキャラクターが濃い」と強調されていましたが、「おとボク」シリーズ、特に「櫻の園のエトワール」以降の魅力の第一はそこではない。ここに関してどうしようもなく理解不足。キャラクター設定の「濃さ」ではなく、「奥深さ」を、キャラクター間の会話(=コミュニケーション)を通してじっくり「魅せる」のが原作の良さなのだが、そこにほとんど立ち入ることができていない。そこがどんな様子なのかを知りたい方は、OVAはパスしてぜひ原作へ直行を(ゲーム[PC+PSP]が一番ですが、時間がない方はGA文庫版の小説にて=#1「~二人のエルダー~」、#2「~窓越しの異邦人(エトランゼ)~」、#3「~黄金の檻、荊の鳥籠(きんのおり、いばらのとりかご)~」が発売中、#4は9/15ごろ発売予定、さらに続刊見込み=)。
[××音楽へのこだわり]前作では「ZIZZ STUDIO」を起用して雰囲気醸成に(原作ほどではないにしても)寄与していたのですが、今作では(少なくとも#1を見た限りでは)OP、ED、BGMともに印象に残りませんでした。ここもガッカリ。
……ということで、前作と同様に作れば納得してくれる、という考えが見え見えな上に、前作よりも手抜きな部分も見えていて、作画以外に素直に褒めるべき点が見つからない、というのがなんとも空しいのですよね。
それでも、先行上演会後の会場出口では、トークショーのゲスト声優さん三名(榊原ゆいさん、竹達彩奈さん、原紗友里さん)の直筆サイン入りポスターがもらえる、という釣りに引っかかった方がたくさんいらしたようですので、製作側の思惑通り、声優さんのファンの方にとっては「おいしい」作品ではあるようで。
[×あとは個人的に]ケイリは謎の人物として登場したものの、クラスメイト勢はモブとしてしか見えていません。茉清、聖は Episode III で登場するとして、こよりの本格的な登場は? ひょっとしてハブられてる?
1. 無題
キャストの変更は…本編終わるまで慣れませんでした。
次のエピソードとかを見れば徐々に慣れていくかもしれないですけど