takayanの「オタク」部分に関する記事を掲載します。過去にアキバ系SNS「Filn」に掲載した「オタク系」記事の一部も転載しています。
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ただいまコメントを受けつけておりません。
この記事の内容は、後日編集の上「『おとボク』の萌え構造」に補遺として収録する可能性があります。
現状はあくまでもアイディアベースの文章、ということで。
(2/11 追記あり)
『乙女はお姉さまに恋してる Portable ~2人のエルダー~』に関して、一昨日から昨日にかけていろいろとツイートしたのですが、どうにも説明不足だと思われるので。
===== 1/28~1/29のツイート(抜粋) =====
私と「雄弁紳士」さんとの会話なのですが、この会話が成り立つのは、お互いに《「おとボク」の楽しみ方》を共有できているからです。しかし、その前提が、この会話からだと見えてきません。そこがどう見ても説明不足なわけです。そこをこれから紐解いていきます。
普通、萌え系コンテンツというものは、どのようにして楽しまれるのでしょうか。何らかのきっかけで登場するキャラクターを好きになると、いろいろな形で出てくるそのキャラクターを貪欲に摂取し、消費していく。そういう楽しまれ方が多いのではないかと思います。でも、「おとボク」はどうでしょう。もちろん、そういう楽しみ方をしている人もいますし、今回のPSP版を巡る騒動は、そういう楽しみ方をしている人たちにとっては、大いに「痛手」を負った人も多いのではないか、と思われます。しかし、それが作品愛好者たちの「大部分の意見」にはなっていません。「ああ、そういう人もいるのね」程度の理解なのです。それはどうしてなのでしょうか。
左にあるのが「『処女はお姉さまに恋してる』まとめサイト」で作成したバナーのうちの二つ(「『おとボク』まとめサイトへのリンクの有無を問わずご使用いただけます、としているので、サイトのバナーとは明記しません)なのですが、このバナーの文言自体に意味があります。「おとボク『時空』」と書かれているのですが、これはどのキャラクターを、ということではなく、「おとボク」のあの「世界観」、あの「雰囲気」、「作品世界」そのものを愛し、いつまでも漂っていたいこと、そこを漂っていることに快感を覚えていること、を表現するものになっています。
「作品世界そのものを愛する」ことをベースとして、その上で「強いて言うなら」どのキャラクターが好き、という順序関係があるわけです(ただし、「おとボク」作品群においては、作品世界を愛するにあたって、主人公を好きになることは最低限必要=「『おとボク』の萌え構造」第二章/第二節ならびに補遺・その1を参照=なので、「主人公以外では誰が好き?」という疑問を投げかけて会話が進むことがままあります)。
そこからすると、作る側がこの「“攻略”対象キャラクター交代」を、何を意識して行ったかが、より明確になってくると言えましょう。すなわち、「“攻略”対象キャラクターを入れ替えたところで、作品世界そのものは変わらない」。むしろ、今回の交代は、「非18禁の『おとボク』世界を、無理なく、より突き詰めて表現する」ことを意図したことに他ならない、ということです。
もちろん、この「実験」=「挑戦」については、いままでのように“攻略”対象キャラクターを追加するだけでは、単にえっちシーンだけがこの方向での追加の楽しみ方だったところから一歩踏み込んだ、という解釈も可能です。従って、PSP版(非18禁)を入り口にした人が、PC版(18禁)では別の楽しみ方を享受できる、という「販売戦略上の作戦」という読み方があることも否定しません。しかし、作る側でも、理由は別として、外伝から公式になった『櫻の園のエトワール』で、「おとボク」の「作品世界」そのものが愛されていることを知ってしまっていることは間違いありません。私はそれゆえに、この作品の「作品世界」を矛盾なく表現することに賭けたその心意気を信じて、答えが出てくる4月28日を待ちたい、と思います。
#まあ、今回の騒動からすると、結局PC側で「完全版」(メインヒロイン追加+18禁版)を出さざるを得なくなる、そしてそれが最終的な「販売戦略上の作戦」である、ということになりそうな気もしますが(苦笑)
追伸:もちろん、
ひとつめのツイートの前半にあるような意見があるのは百も承知ですが。
【2/11追記】 この記事を読まれてでしょうか、こんな反応もありました。「り。うく」さんです。
エロゲーのコンシューマー移植において、ある意味永遠のテーマですよね。そして、香織理さん(、雅楽乃さん)に「微妙なキャラクターにならないで」と訴える姿勢にも共感します。さすがにそのあたりはしっかり考えられているとは思いますけれど。