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otak.ayan Part3

takayanの「オタク」部分に関する記事を掲載します。過去にアキバ系SNS「Filn」に掲載した「オタク系」記事の一部も転載しています。

中から発信される情報に気をつけろ!――「美少女ゲーム」のOPムービーと体験版の存在意義について:『セミラミスの天秤』を題材として

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中から発信される情報に気をつけろ!――「美少女ゲーム」のOPムービーと体験版の存在意義について:『セミラミスの天秤』を題材として

 この稿では、中の人からの発信情報を絡めて、《「美少女ゲーム」のOPムービーと体験版の存在意義》という、小難しい(?)話をします。まあ、たまたまそういう話をするのに好適な題材があったからなのですが。

 

 気になる方は「続きを読む」からどうぞ(続きに18禁要素へのリンクを含みますのでご了解の上どうぞ)。

(※5/27,28追記あり)


 

 それでは、『セミラミスの天秤』のオープニングムービーを見ていきましょう。(※このオープニングムービー自体が18禁要素を含みますのでご注意ください:ここは18禁アウトなので、上のリンクをクリックで別画面に表示します、ご了承を)

 

このオープニングムービーについては、メーカー公式ブログの紹介内容が非常に重要なメッセージを含んでいます。

オープニングムービー公開! - やるきちゃんねる より

 楽曲はセミラミスの天秤の世界観をイメージした楽曲で、
ムービーの内容もゲーム内の重要なシーンが随所に登場します。

 「オープニングムービー」自体は、オープニングテーマとキャラクター紹介を楽しむもの、と思っていると痛い目に遭いますよ、というメッセージが内包されています。例えば、

 ここ、ものすごく重要です。通常、オープニングムービーに「わざと」こういうシーンを入れる必要ってないんですね。ところがこのオープニングムービーには「わざと」こういうシーンがはいっている。あと、ビルの屋上の隅にたたずむ主人公とか、暴行(?)流血シーンとか。私にとってはもうそれだけで十分厳しいです。勘弁です。ええ、回避決定です。……といった具合です。「ついてこられる人だけついてきてね」ということです。Maricaさんの歌うオープニングテーマの良さとか、いや、それはそれでいいものだとは思いますが、そんなことを思いながらのほほんと見ている場合じゃないんですね。

 そして、体験版が出てくるわけですが、それまでの間に「サブキャラクターの登場順」についての質問に対して、あか@営業さんが注目すべき回答をしています。

 このツイートには反応せざるを得なかった私。

 まだこの時点では、このツイートの「意味」するものがつかめていなかったことがおわかりいただけると思います。そして、それも含めて(ある程度ですが)はっきりするのが体験版なんですね。この体験版についてはプレイしていただくのが早いと思いますが(公式サイトからのリンクがありませんが、ダウンロードが早いミラーサイトをご紹介↓)、

 これに関しても、ふたたびあか@営業さんが見逃せないツイートをしています。

 すなわち、実は体験版は第一章を「すべて」見せているわけではなく、そこにあるはずの何らかの分岐が「省略」されている、ということになります。これと、ある体験版感想のこの発言とを合わせると……

『セミラミスの天秤』体験版 感想 - ジグザグパラドックス より

幻聴が聞こえる主人公という設定も面白い。
この幻聴はセリフ自体も結構面白いですし
最初のモノローグを見るとシナリオの根幹に
関わってそうでその正体が気になるところ。

 幻聴が聞こえたしばらく後(あるいは直後になるかも知れません)には選択肢がありそうだ、というのも見えてきます。体験版中には「幻聴」が三回四回ありますが、一回目は幻聴そのものの説明で、二回目は突然出てくることに慣れてもらうため、本番は三回目からです。そのあと(特に四回目)にはきっと選択肢があるように読めます。そして、ここから導き出されるのは、この作品が、

 主人公一人称視点を獲得した上で、あなた自身がその深層心理からの呼びかけであるところの幻聴にどう惑わされ、どうその後の流れを「選択」していくのか、それによってフラグが立ったり消滅したり、あるいはゲーム画面右上にある天秤の目盛りがどう動いて、どういう展開へと進んでいくのかを、「主体的に」体験していく

 ゲームである、という点です。そして、もうひとつ困ったことに、某方面からの情報によると、このゲームは、

『Rough Works Plus.01』のインタビューより

重要情報なのでなにとぞご勘弁を。

嵩夜先生の違った面が見たくて、ドラマをやりませんか? とお願いしたんだったと思います。

 すなわち、今回もまぎれもなく「群像劇」構造である、ということがわかります。嵩夜先生の違った面を見せているようでいて、実は「おとボク2」とも通底する「主人公視点で楽しむ(いや、今回は時には《戸惑う》もしくは《苦しむ》かも知れません)群像劇」という構造は、今回も普通に健在なので、そういう「楽しみ方」がわからない人には、全然響いてこないと思うんですね。そのあたりにも注意が必要です。そして、もうひとつご本人から。

 ……まあ、良くも悪くも彼女を中心に世界が回っていく話だ、ということになるのでしょう。キャラメルBOXさんには、「美影さんゲー」と言われる『とっぱら~ざしきわらしのはなし』というのどかな名作がありますが、こちらは「選択」によってはかなりシリアスな話にもなりそうな気配です。

 

 オープニングムービーと体験版だけでこれだけの情報が得られました。さて、あなたは、この世界を「体験」してみたいですか? そうメーカーさんは問うています。あなたは、「体験」してみますか? それともやめておきますか?

 


 

(以下、5/27,28追記)
#セミ天電書プレ」でプレゼントされる電子書籍「エンキドゥの虚」について、こんなツイートが。

 公式の答えは以下の通りですが、

 私としてのアドバイスおよび予想は以下の通りです(予想はあくまで「予想」なので、外れたらごめんなさい&恨まないでくださいね)。

  1. アドバイス:
    • 嵩夜先生独特の「あのキャラ」のこのゲームでの立ち位置についてもっと知りたい方は取得必須です(笑)。
    • 第一章だけの体験版では判断できない、という人は読んでみたらいいと思います。
    • ただし、体験版より先の本編のネタバレ的なものも含まれるので、ネタバレが嫌な人は攻略後にどうぞ。
  2. 予想:
    • 中身が《「あのキャラ」の活躍で、本来……》という話なので、書かれている「パスワード」は、ゲーム本編にあると予想される「悲劇」をある程度「回避(Dodge)」する程度の効果は持つかも知れません。
    • よって、「悲劇」に遭いたくない、という人は最初から使ってみると……うまく行く可能性が?
    • 逆に、別に陵辱でも悲劇的な結末でも構わない、という人は一通りクリアしてからパスワードを使って「アナザーストーリー」を楽しんでみる、というのがよろしいかと。……上のツイートでなんとなくお分かりかと思いますが、作者さんもそうお望みではあります。

(5/27,28追記分終了)

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