takayanの「オタク」部分に関する記事を掲載します。過去にアキバ系SNS「Filn」に掲載した「オタク系」記事の一部も転載しています。
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ただいまコメントを受けつけておりません。
この稿では、中の人からの発信情報を絡めて、《「美少女ゲーム」のOPムービーと体験版の存在意義》という、小難しい(?)話をします。まあ、たまたまそういう話をするのに好適な題材があったからなのですが。
気になる方は「続きを読む」からどうぞ(続きに18禁要素へのリンクを含みますのでご了解の上どうぞ)。
(※5/27,28追記あり)
それでは、『セミラミスの天秤』のオープニングムービーを見ていきましょう。(※このオープニングムービー自体が18禁要素を含みますのでご注意ください:ここは18禁アウトなので、上のリンクをクリックで別画面に表示します、ご了承を)
このオープニングムービーについては、メーカー公式ブログの紹介内容が非常に重要なメッセージを含んでいます。
オープニングムービー公開! - やるきちゃんねる より楽曲はセミラミスの天秤の世界観をイメージした楽曲で、
ムービーの内容もゲーム内の重要なシーンが随所に登場します。
「オープニングムービー」自体は、オープニングテーマとキャラクター紹介を楽しむもの、と思っていると痛い目に遭いますよ、というメッセージが内包されています。例えば、
セミラミスの天秤 OPムービー: http://t.co/T5siDpsGgz レイプされてるのはモブかな?
— 赤雑魚 (@Akazako0220) 2014, 4月 4
ここ、ものすごく重要です。通常、オープニングムービーに「わざと」こういうシーンを入れる必要ってないんですね。ところがこのオープニングムービーには「わざと」こういうシーンがはいっている。あと、ビルの屋上の隅にたたずむ主人公とか、暴行(?)流血シーンとか。私にとってはもうそれだけで十分厳しいです。勘弁です。ええ、回避決定です。……といった具合です。「ついてこられる人だけついてきてね」ということです。Maricaさんの歌うオープニングテーマの良さとか、いや、それはそれでいいものだとは思いますが、そんなことを思いながらのほほんと見ている場合じゃないんですね。
そして、体験版が出てくるわけですが、それまでの間に「サブキャラクターの登場順」についての質問に対して、あか@営業さんが注目すべき回答をしています。
@k_k113 響に関しては可愛いから!というのがあるのですが、他のキャラクター達は厳密な意味合いで決めた訳ではないのです。愛生ちゃん被害者の会順番とかでもよかったかなと、ご指摘を受けて思いましたw
— キャラメルBOX営業(あかいほう) (@caramel_pub2) April 11, 2014
このツイートには反応せざるを得なかった私。
何その「愛生ちゃん被害者の会」って……? https://t.co/hGgls14z1h
— takayan | タテ線の人 (@takayan1964) April 11, 2014
まだこの時点では、このツイートの「意味」するものがつかめていなかったことがおわかりいただけると思います。そして、それも含めて(ある程度ですが)はっきりするのが体験版なんですね。この体験版についてはプレイしていただくのが早いと思いますが(公式サイトからのリンクがありませんが、ダウンロードが早いミラーサイトをご紹介↓)、
これからダウンロードされる方はこちらのミラーからがオススメです。 RT @kokoronmirror: キャラメルBOX / セミラミスの天秤 体験版 http://t.co/xA9nNfKp6q #KELmirror
— takayan | タテ線の人 (@takayan1964) 2014, 4月 22
これに関しても、ふたたびあか@営業さんが見逃せないツイートをしています。
今回の体験版は、全構成のうち第一章の部分を丸っとプレイして頂く内容になっております。また、選択肢に関しては体験版ではオミットしてあります。それでもベタで約2時間、中々パンチの効いたデバッグでした・・・。#セミラミスの天秤
— キャラメルBOX営業(あかいほう) (@caramel_pub2) 2014, 4月 21
すなわち、実は体験版は第一章を「すべて」見せているわけではなく、そこにあるはずの何らかの分岐が「省略」されている、ということになります。これと、ある体験版感想のこの発言とを合わせると……
『セミラミスの天秤』体験版 感想 - ジグザグパラドックス より幻聴が聞こえる主人公という設定も面白い。
この幻聴はセリフ自体も結構面白いですし
最初のモノローグを見るとシナリオの根幹に
関わってそうでその正体が気になるところ。
幻聴が聞こえたしばらく後(あるいは直後になるかも知れません)には選択肢がありそうだ、というのも見えてきます。体験版中には「幻聴」が三回四回ありますが、一回目は幻聴そのものの説明で、二回目は突然出てくることに慣れてもらうため、本番は三回目からです。そのあと(特に四回目)にはきっと選択肢があるように読めます。そして、ここから導き出されるのは、この作品が、
主人公一人称視点を獲得した上で、あなた自身がその深層心理からの呼びかけであるところの幻聴にどう惑わされ、どうその後の流れを「選択」していくのか、それによってフラグが立ったり消滅したり、あるいはゲーム画面右上にある天秤の目盛りがどう動いて、どういう展開へと進んでいくのかを、「主体的に」体験していく
ゲームである、という点です。そして、もうひとつ困ったことに、某方面からの情報によると、このゲームは、
『Rough Works Plus.01』のインタビューより重要情報なのでなにとぞご勘弁を。
嵩夜先生の違った面が見たくて、ドラマをやりませんか? とお願いしたんだったと思います。
すなわち、今回もまぎれもなく「群像劇」構造である、ということがわかります。嵩夜先生の違った面を見せているようでいて、実は「おとボク2」とも通底する「主人公視点で楽しむ(いや、今回は時には《戸惑う》もしくは《苦しむ》かも知れません)群像劇」という構造は、今回も普通に健在なので、そういう「楽しみ方」がわからない人には、全然響いてこないと思うんですね。そのあたりにも注意が必要です。そして、もうひとつご本人から。
プレイ頂くとわかるかなーと思いますが、本作恐らく「愛生さんゲー」でございます…愛生とご自分との相性を是非体験版で試してみて下さいませ。 #セミラミスの天秤
— 嵩夜あや@進捗ダメです (@AyaYang) 2014, 4月 22
……まあ、良くも悪くも彼女を中心に世界が回っていく話だ、ということになるのでしょう。キャラメルBOXさんには、「美影さんゲー」と言われる『とっぱら~ざしきわらしのはなし』というのどかな名作がありますが、こちらは「選択」によってはかなりシリアスな話にもなりそうな気配です。
オープニングムービーと体験版だけでこれだけの情報が得られました。さて、あなたは、この世界を「体験」してみたいですか? そうメーカーさんは問うています。あなたは、「体験」してみますか? それともやめておきますか?
(以下、5/27,28追記)
「#セミ天電書プレ」でプレゼントされる電子書籍「エンキドゥの虚」について、こんなツイートが。
@caramelbox_pub エンキドゥの虚を読むのはセミラミスの天秤攻略前・攻略後どちらが良いのでしょうか?
— nnn (@sekainoowarikar) May 26, 2014
公式の答えは以下の通りですが、
@sekainoowarikar こちら外伝となっておりますので、世界観は一緒ですが、本編とは直接は関係ありません。ですので攻略前でも、攻略後でもお楽しみいただけます。世界観をいち早くりたい場合は攻略前、予備知識なくゲーム本編を楽しみたい場合は、攻略後をオススメいたします。
— キャラメルBOX広報(あお) (@caramelbox_pub) May 27, 2014
RTキャンペーンはひぃひぃ言っているようですね…もしまだDMが届いていない方、こちらをご確認下さい。 http://t.co/0lse7drmCf #セミラミスの天秤 ちなみに読むのが本編より後か先かは、本編を買うのが決まってる方は後、買うのを迷ってる方は先、って感じすかね…。
— 嵩夜あや@ヘルレイド☆デスマーチ (@AyaYang) May 27, 2014
私としてのアドバイスおよび予想は以下の通りです(予想はあくまで「予想」なので、外れたらごめんなさい&恨まないでくださいね)。
(5/27,28追記分終了)