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otak.ayan Part3

takayanの「オタク」部分に関する記事を掲載します。過去にアキバ系SNS「Filn」に掲載した「オタク系」記事の一部も転載しています。

女学院の制服にこめられた女装美男子への優しさ――原作者も口にしてこなかった「おとボク」制服の秘密

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女学院の制服にこめられた女装美男子への優しさ――原作者も口にしてこなかった「おとボク」制服の秘密

 「おとボク」の聖應女学院制服については、まあよく「乳袋」とか言われる(この記事でも触れました)わけですが、単にそれだけではないんですよね。

 

 ……というか、だいたいあれは「乳袋」ではない、という指摘(※サイトがなくなったためWayback Machineを参照しています)もされていたようですが。

 


mizuho_winter.jpg 以前、その一端をTwitterのフォロワーさんと会話したものを、Togetterで「「おとボク」制服についてのちょっとした会話」というかたちにまとめたことがあったのですが、そこではいわゆる「修道女(シスター)」の服に似ているという指摘に対し、いやせいぜい服として仕立てたら大人しめのロリータワンピースだ、という反論と、「清廉」なイメージ、特に真っ白な夏服は「清楚」で「容易に触れてはならない」ことの象徴としてある、という話をしていました。きょうはちょっと、別の観点から「おとボク」の制服について考察していきます。モデルは、当然のことながら「宮小路瑞穂」と「妃宮千早」。えっ、なぜわざわざ主人公(♂)をモデルにするかって? それは、女装美男子にやさしい制服である、ということを実例としてお見せするためです。

 

 「えっ? あんな胸を強調する服なのに?」と思われたあなた、実はそこもポイントだったりするんですよ。それでは解説します。

 

1.セーラーの立て襟

これは「目立たない」と瑞穂ちゃんが言われていた「喉仏」をガードして隠し、そこに注目されないようにする効果があります。

 

2.肩の部分のふくらみ

「パフスリーブ」といいます。「「可愛らしく、従順な女の子らしさ」をイメージさせるため、男性にも好まれやすい」(ソース)ということですが、ここでのポイントは、その肩の部分の「膨らみ」にあります。これがあるからこそ、男性特有の肩幅の広さも、多少広い程度なら覆い隠してカバーできてしまう、という寸法です。

 

3.細く作られた腕の部分、そして夏服でも長袖!

男性の場合、二の腕に筋肉がついて、一部の女性とは別な意味で太くなりがちなのですが、この制服のデザインでは、そのパフスリーブの膨らみと袖の先端部の加工(折り返されたようになっていて少し太い)とにはさまれた腕の部分が細く見えて、これも中身の状態をごまかすことに貢献しています。また、常に長袖で余分な露出をしなくて済むことによって、疑われる要素を減少できてもいます。

※ただし、実際に萌部さんのコスプレ衣装(制服)を着ると、肘の部分にあざができやすいのが玉に瑕、ですけれど。

 

chihaya_summer.jpg

4.ワンピースの前部が胸まで開いたデザイン

これが「乳袋」と言われてしまうゆえんでもあり、また「貧乳キャラにはかわいそうな服」であることもまた事実なのですが、ここは逆に考えましょう。つまり、いくら中身が男性であっても、偽乳でいいのである程度盛っておけば、女性らしさを強調できる、そう考えるのです。事実、メーカー公式衣装を作成された「萌部」さんは、その衣装の紹介ページ(※このページは「おとボク」制服の構造がよくわかるので、横に置いてこの解説をご覧いただくとわかりやすいかと)で「胸元はバッチリ強調できるようにしていますので、是非とも「瑞穂ちゃん」のようにパット類でボリュームアップして着ていただければと思います。」と「強調」されています。しかも、ワンピースは胸のすぐ下の部分から生地があるので、偽乳を支える役割も果たしています。

 

5.アンダーバストからウエストにかけて細く絞ったデザイン

ここをきっちり絞ることによって、強調した胸とのコントラストで、さらに女性らしいボディ・ラインができあがります。合わせて、男性と女性とで違うウエストの場所をカモフラージュすることにも成功しています。以上にて首からウエストまではパーフェクト!

 

6.超ロングスカート

……と言うと、いわゆる「スケバン」系を連想してしまう方もいらっしゃるかと思いますが、フェミニンな曲線美を意識したこの制服デザインと相まって、この超ロングスカートは、「清楚な女性」風味の演出に大いに効果を発揮しています。そしてもうひとつ、腕同様、ハイソックスと合わせて余分な露出をなくすことによって、疑われる要素をさらに減らすことに成功してもいます。

 

7.肩の後方にでているセーラーカラー(襟)

いままでは前中心に見ていましたが、今度は後ろ姿です。もちろんこの制服は一般的なセーラー服とは趣を異にしているのですが、後ろ姿も、男性にとっては特に肩から肩甲骨にかけてのラインが危ないわけです。この部分にセーラーカラーがかぶさることによって、ここもうまくカムフラージュできるのです。

 

8.ワンピースのスカート部分のデザイン

最後に骨盤からヒップにかけてのラインをどうごまかすか、なのですが、このワンピースのスカート部分は、女子学生の制服に一般的な「フレアスカート」(「ひだ」がたくさんついているものですね)ではなく、「サーキュラースカート」なのです。衣装の紹介ページを再度ご覧いただければ分かると思うのですが、ほんとうに円形に裁断されているデザインなので、ものすごくたっぷりとした寸法になっています。このことで、 かたちがどうなっているか、が気にならなくなっています。男性は女性に比べてこの部分がコンパクトになってしまっているので、バレに気を遣う必要があるのですが、このデザインによってうまくごまかすことができます。逆に、ヒップが大きすぎて悩んでいる女性にやさしいデザインでもあります。

 

 

……ということで、聖應女学院は、背景資本や学院長/学院長代理の「理解」だけにとどまらず、制服のこれだけの特徴が、瑞穂と千早、ふたりの「女装潜入」美少年が「任務」を無事遂行することを助けているのです。

 

 

……素晴らしい女学院ですね

 

 

P.S. ……ということで、女装コスプレ初心者にもやさしい(見た目的な意味で)制服であるわけですが、先ほど出た腕のほかに、背中のファスナー(実はうなじの部分には留め具もあるのです)とか、女性用に作られた左前のブラウスのボタンなど、脱ぎ着の時にはいろいろとハードルもあるのですけれど。

 

※この記事に使われている画像は、キャラメルBOXさまご提供の「ファンサイトキット」を使用しています。

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